現代の「安心づくり」にもプロサンプションは活用されていく
こんにちは。大広の梅田です。
前回の続きとして、「『中央集権的な強制力を発揮する権威が存在しない』環境における、プロサンプション活動のモチベーションの背景となっている土壌/文化について」といったことを書こうと思っていますが、面白い情報を見つけたので、そちらをご紹介してみます。
それは、博報堂生活総合研究所の未来予測「生活動力2009」に出てくる「ソーシャル・リノベーション時代の企業に求められるC to B発想」という分析です。
ソーシャル・リノベーションの時代は、 「みんなで生産して、みんなで消費する」時代であり、供給者と受給者という従来の関係のバランスが変化し、従来の固定概念が変化していきます。このような時代に企業に求められるのは、単なる供給者を越えて、社会を修理していく生活者の協働者、パートナーになることです。産業界にも、生活者(Consumer)が投入する知恵・労力・私財などのリソースを、企業(Business)が組織化して新たな社会資本を生産する=「C to B発想」への転換が求められます。企業がプロジェクトを起案し生活者が参加する、生活者の企画を企業がパトロネージュする、別々の生活運動を企業がつないでより大きな社会修理を図るなど、企業と生活者の新たな接点と絆が生まれます。
これ、まさにプロサンプションの概念ですよね。この分析では生活者自身の「安心づくり」のためのプロサンプションとして語られていますが、それ以外にも、「CtoB」というビジネス視点は成立するはずです。今後要注目だと思いますし、例えばここで語ってきたような「同人シリーズ」なんかが当てはまりそうです。
また、この「安心づくり」ですが、それ以外にも「プロサンプション活動の源泉となるモチベーション」は存在します。まさにその辺りについて、次回以降(おそらく次々回の予定)の内容と密接に関連してくると思います。
最後に、「パトロネージュ」というのも非常に面白い視点だと思います。そもそも「パトロン」は芸術活動を支援する意味合いが強い言葉ですが、生活者がつくる文化的コンテンツを企業がパトロンとなり応援し、自社の企業活動にも活用していく、といったことが(「安心づくり」領域以外においても)これから増えてくると予想します。
それでは次回、プロサンプション活動を起こす文化/土壌について、触れていきます。