レゴ事例の分析(後半)
こんにちは。大広の梅田です。
今日は、前回抽出したポイントをさらに、「プロサンプション研究概要080819」の図2に沿った形でまとめてみたいと思います。
■研究仮説に沿ったレゴ事例まとめ
・「生産者」と「生産消費者」の関係性向上ステップは、「対立」⇒「容認」⇒「公認」⇒「発展的関係」。
・活発なプロサンプション活動があることが関係性向上の前提。
・「対立」⇒「容認」の段階で、生産者側のある程度のリスク回避、および「生産者」「生産消費者」双方のメリットが見えること。
・「生産消費者」は、「生産者」に熱狂的な活動を提供することで、自分たちの活動を支援してもらえる。
・「生産者」は、「生産消費者」に良好な活動環境を提供することで、「製品価値」「売上」が高まる。
そして、上記を踏まえて、再度、図2を眺めると重要なポイント2つ見えてきます。
ポイント1
リスク回避のアプローチ(のひとつ)として、「プロサンプション活動の『場』や『方向性』を定める」ことが有力。
⇒「コードの公開」「開発キットの提供」をすることで、「プログラムに関する情報」について「生産消費者」に積極的に関わってもらうようにしたことがポイント。ここがレゴ社にとっては、ひとつの決断だったと推測。つまり、「プログラムに関する情報」を「消費者」へ提供する(そして金銭をもらう)可能性を諦める代わりに、「プログラムに関する情報」を創造するコストも削減可能。
ポイント2
「生産消費者」が「消費者」に提供しているのは「プログラムに関する情報」であり、「生産者」が「消費者」に提供しているのは「レゴ商品(モノ)」。すなわち、「消費者」に違うものを提供。
⇒このことで、「生産者」にとって、「生産消費者」の活動は競合にはならず、したがって「消費者」から「生産者」への金銭の流れが減ることもない。
以上、まとめると、
「『生産者』の事業ドメインと『生産消費者』の活動ドメインが(対「消費者」において)競合せず、シナジーを生むような構造を構築するために、積極的に『生産消費者』の活動を支援する」
ということが「プロサンプション関連ビジネスの基本方針」になるでしょうか。
ただ、これでもまだ一般論的ではあるので、今後も事例を紹介し、分析していくことで、この仮説の精緻化と具体化を図っていきます。
※また、事例研究を進めることで、今回は詳しく触れなかった他のステップ、「容認」⇒「公認」⇒「発展的関係」についても、重要なポイントを抽出していきたいです。例えば、ステップを進めると企業の公認度が高まり、かえってユーザーの熱が冷める懸念もありそうですよね。「嫌儲」などのトピックも絡めてその辺りを考えていければと思います。
さて、次回からは、これまでに構築した仮説を念頭に置きつつ、「MAD」「コミケ」あたりを話題にしていきたいと思います。
ちょっと固めの話も落ち着いてきましたので、今後は事例紹介や分析の他にも、時流のトピックをフックにプロサンプションを考えるなど、硬軟織り交ぜて面白いブログにしていきたいと思いますので、より一層よろしくお願いします。
(思ったこと何でも結構ですので、お気軽にコメントくださいね)